こんにちは。自立学実践研究所の田中佑樹です。

この度、自立学実践研究所より本が出版される運びとなりました。

『うちの子、なんか変⁉︎〜マンガでわかる障がい児の育て方・伸ばし方』竹之内幸子、田中佑樹著(合同フォレスト)2022年10月15日 第1刷発行

Amazonで9月21日により購入可能です。

本書は、発達障がい/知的障がい児の子育て経験を持つ竹之内幸子氏と10年以上障がいのある方の就労支援に携わってきた私の共著による本です。

手に取りやすく、読みやすい本を目指したので、本書には漫画がふんだんに入っています。

加えて、障がいのある方を雇用している3社の企業事例も組み込みまれています。

この3社は、雇用率達成の観点だけではなく、障がいのある方の自立や成長についても力を入れている企業です。

・MSD株式会社

・株式会社ジケイビジネスサポート

・富国生命保険相互会社

 

本書は、子育てをする親の視点だけではなく、それを支える支援者の視点や障がいのある方と共に働く企業の方の視点も組み込まれています。

上記のことを前提として、障がい児との関わり方、学校選びや進路選択、学校生活、就職先の選び方、就労をするための訓練機関、自立した生活、親亡き後について、支援アプローチについて、成人した際に企業から期待されること等が記載されています。

 

一般的に言って、親御さんは子育ての見通しが持てなくなると不安に陥ることがあると思います。

特に障がい児を育てる親御さんは、その思いがひとしおであると感じています。

本書のイメージは、そんな親御さんのために将来の見通しのヒントとなる内容を盛り込みました。各章でシーン別に記載されているので、役立ちそうな部分だけを参考にしていただけると幸いです。

障がいのある方の自立というテーマで書かれているものの「就職をすること」や「生活する力が大事」ということのだけを伝えたいのではなく、その自立の過程を育む周囲の考え方、環境、関わり方の大切さを表現したつもりです。

結果としての自立だけではなくて、家族でその過程をどう過ごしたらいいのかを考える機会になると嬉しく思います。

 

その過程を育てるためには、障がいのある方の「いる」「ある」「する」を適切に統合していく必要があります。

・「いる」どんな場所で生活するか、どんな場所で就労するか(場所)

・「ある」どんなあり方を目指すか、どんな人間像になりたいのか(人間性)

・「する」どんなことをするのか、どんなことをされたいのか(行動)

 

障がいのある方やその家族の目的と状況に合わせて、適切に「いる」「ある」「する」を考えられ、行動できるとより良い人生の一助になると思います。

 

本書が障がい児を育てる多くの親御さんの手元に届くことを願っております。

『うちの子、なんか変⁉︎〜マンガでわかる障がい児の育て方・伸ばし方』竹之内幸子、田中佑樹著(合同フォレスト)2022年10月15日 第1刷発行