こんにちは。自立学実践研究所の田中です。

2025年7月2日、昭和女子大キャリアカレッジさまと共催で
『予防(pre-inter-post)の観点から障害者雇用における定着の向上を見直す
──キモチプラスの実践とユーザーの声──』をテーマにオンラインセミナーを開催いたしました。

おかげさまで、当日は100名を超える方々にお申し込みをいただき、
「障害のある方が安心して働き続けるための“予防”のあり方」に対する関心の高さを改めて感じる機会となりました。


「予防」というテーマが生まれた背景

今回のセミナーは、障害者雇用を取り巻く現場の声──
「採用はできても、長く働き続けるのがむずかしい」
「体調不良やメンタルの不調による休職や離職が続いてしまう」
「どうすれば不調を防ぎ、企業・本人・支援機関が一緒に支えられるのか」
──といった課題を“予防”という視点から見直そうという思いで企画しました。

私の講演では、pre(事前)・inter(介入)・post(事後)の考え方を整理し、
具体的な事例を交えながら「不調のサイン(予兆・兆候・パターン)」に気づくための学習サイクルをお伝えしました。


定着を支える“学習サイクル”をともに考え続けたい

体調不良は起きてから対応するのではなく、
「曇りのうちに相談できる環境づくり」が何より大切です。
そのためには、企業・本人・支援者が対等な関係で関わり合い、
小さな兆しに気づける仕組みや風土をつくっていく必要があります。

今回のセミナーは、その第一歩を参加者の皆さまと一緒に踏み出せた機会でした。


最後に

あらためまして、講演をお聞きくださった皆さま、
当日の運営に尽力くださった昭和女子大キャリアカレッジの皆さま、
ゲストとして登壇・動画出演いただいた三菱商事の福元さん、Nさん、
「キモチプラス」代表の武田さん、そして進行を支えてくださった木下紫乃さんに心から感謝申し上げます。

これからも、障害のある方が安心して働き続けられる職場を、
みなさんと共に考え、実践し、学び合っていきたいと思います。